極真館山陰支部では3歳のお子様から、入門を受け入れております。
空手を学ぶにあたって入門時その当人の年齢について、何歳であろうが遅すぎるということはありません。
空手には、その当人の体力に合わせた稽古が存在します。
その逆(若年層)のケースはどうかというと、
ある程度人と人との会話が成立し、最低限の意思表示ができる年齢層、
概ね3歳以上であれば当道場への入門を受け付けております。
※最低限の意思表示については『教わったことが「分かる」「分からない」と発言できる。「トイレに行きたい」「身体の具合が悪い」等と発言できる』などの受け答えができるという程度に捉えてください。
以下は年少の頃から始めたケースに関する、当事者の感想です。 都合上、3歳から5歳の生徒さんの入門当時から現在に至る事例を挙げておりますが、高学年や中学生からの入門のケースも多く、 空手をはじめるタイミングとしては決して遅くありません。
入門当初は稽古の最中に泣いたりする事もあり、通っている幼稚園でも泣いているイメージが強い子でした。
空手をはじめてしばらくしてからは些細なことで泣いてしまう事が減り、今では精神的にも体力的にも強く成長しています。
幼稚園の先生にも「姿勢が良い」と褒められることがあり、空手の稽古で学んだ事が生かされているのだと実感しております。
道場内では周りの生徒さんとの協調性がほとんど取ることができずに、数秒間じっと立たせておくだけでも一苦労。
稽古がはじまると前を向くどころかすぐにキョロキョロ・・・いつもお母さんの姿を探しては、どこにもいないと分かると泣き出してしまい稽古に集中させることに随分と手を焼きました(汗)。
変化があったのは入門後1ヶ月ほど経過した頃。少しずつではありますが稽古中のわき見やよそ見も無くなり、周囲と同じように稽古に取り組もうと本人なりに努力する様子をうかがうことができました。
現在は5歳ながら立派に色のついた帯を締め、身体は小さくても小学校高学年の生徒さんたちと一緒に、対面稽古などを一生懸命こなしています。
空手をはじめた頃は稽古の様子を見られる事を恥ずかしがり、道場の先生の言う事を聞こうとせず、わざと悪ふざけをして先生の目を盗んでは遊んだりしていました。
小学校に入学してからは、道場の出入りひとつとっても大きな声での挨拶ができたり、周囲の人の話を聞き分けることができるようになり、悪ふざけもなくなりました。
また空手だけでなく、何事も前向きに捉え、色々なことに挑戦するようになってきました。
道場へやってくると師範や指導員の先生たちの姿を見つけては、挨拶もできずに恥ずかしがってお母さんやお兄ちゃんの後ろに隠れていました。
気に入らないことがあると道場に入ろうとせず、入口外で石のように固まり、半べそをかきながら駄々をこねていることもありました。
色帯を締めるようになり、近頃は何より顔つきが変わってきました。
小学校に入学してからは入門当初のようなわがままは無くなり、師範や指導員の話すことを自分なりに理解しようとする気持ちが伝わってきます。
性格上とても人見知りする所があり、入門当初は先に入門していた兄と一緒でなくては道場へ入る事すらできず、泣いてしまうことも良くありました。
稽古の日になると兄よりも先に準備を済ませ、一人でも稽古に励む姿が見られるようになりました。
稽古を続けていくうちに体力もつき、小学校のマラソン大会でも徐々に順位を上げ、この秋には上位に入賞する事もできました。
最近では道場内の入門したばかりの生徒さんに色々と教えてあげる姿も見受けられ、成長を実感し嬉しく思っております。
道場では挨拶ひとつするにも、とにかく声が小さかったことが記憶にあります。返事も消え入りそうな声で、ほとんど聞き取ることができませんでした。 弱音を吐くことが多く、稽古中は気合をまともに入れることができず、叱られて泣き出してしまうこともよくありました。
小学校へ進級して下の年齢層の生徒さんが入門してくると、少しずつ先輩としての自覚が生まれてきたのだと思います。
「・・・できません」という返答が「やってみます」に変わりました。
挨拶の声や気合も大きくなり、技も大人顔負けの力強さが出てきました。
入門当初はとても想像できませんでしたが、近頃では大会でも実績を残すようになってきました。