稽古には空手着を着用します。着物などを着たことがある方は分かると思いますが、それを留める帯がないと着込むことができませんね。
空手着の着込みにも帯が必要ですが、実はこの帯にも様々な色があるのです。TVでもよく見かけるのは黒色・・・だけど実際に入門して周りを見渡すと、黒色の帯を
身につけている人はほとんどおらず、青色やオレンジ色など、実に多種多様でカラフルです。
実はこの色、その当人の空手の実力や経験年月を表しているのです。初めは白帯からスタートです。入門後しっかりと稽古していれば、
おおよそ3ヶ月~半年前後(個人差はあります)で次の級位へあがる、つまり帯の色が変わるチャンスが訪れます。「昇級審査会」への参加です。
「昇級審査会」は道場生がその技量発表の場として与えられる試験です。審査の内容は実技と筆記に分かれます。 実技は基本稽古の習得度合いから体力や体の柔軟性に関するもの、筆記は空手についての知識が問われます。
白帯(無級)の道場生が審査に合格すると通常、1級位昇格で10級(オレンジ帯)となります。 このときにその技量力量が高水準にあると認定された場合、一気に2級位以上の昇格「飛び級」もあります。 白帯(無級)の受審者が「飛び級」となった場合、10級(オレンジ帯)を飛び越えて9級(あずき帯)となります。 3級位、4級位を一気に飛び級!・・・なんてことも実際にあるのですよ。極めて希なケースですけどね。 こればかりは稽古に対する熱意と取り組み方、そして実力が物を云う世界。あなたも挑戦してみては?
帯の色が示すそれぞれの級位は下記の通りです。
白帯(無級)、オレンジ帯(10級)、あずき帯(9級)、 水色帯(8級)、青帯(7級)、黄色帯(6級)、紫帯(5級)、 黄緑帯(4級)、緑帯(3級)、茶色帯(2級)、銀色線有り茶色帯(1級)
1級まで辿り着いた道場生はさらなる稽古を重ねて黒帯(段位)を目指します。審査会は年に4度(3月、6月、9月、12月)設けられており、 道場生は好きなタイミングで受審することができますが、技量が然るべき水準に到達していない場合は当然昇級、昇段することができません。
極真空手においては、黒帯である初段到達率はわずかに1%・・・他の武道や習い事と比較すると決して容易なことではありません。だからこそ挑戦のしがいがあるというもの。 自分の力がどこまで通用するか、あなたも試してみませんか?そして極真空手の黒帯を目指してみませんか?